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2020年の創業以来、大手上場企業のイノベーションパートナーとして、事業開発からスケールアップまで幅広く伴走するBIRD INITIATIVE株式会社。同社は先頃、経理チームの急な体制変化により、通常業務の維持が課題となっていました。こうした中で、早急な経理機能の立ち上げを支援したのが、BPOサービスを手がけるBPIOです。
わずか3週間でアウトソースが完了した上、「日常業務への支障は何もなかった」と語るCOO・広屋様。本記事では、異例のスピードで経理体制を移管できた背景と導入後の成果について、広屋様とBPIOの森、末武にお話を伺いました。

写真左から、BIRD INITIATIVE株式会社 COO・広屋様/株式会社BPIO・森、末武
会社概要
BIRD INITIATIVE株式会社はNEC、大林組など7社が出資し、誕生したジョイントベンチャーです。「殻を破り、R&Dからイノベーションを最速で実現する」をミッションに、大手企業のイノベーションパートナーとして事業プラン策定やカーブアウトによるスケールアップに伴走します。
想定外の人材欠員で、経理体制の立て直しが急務に
── これまで内製していた経理業務を、なぜBPIOのサービスに切り替えようと思われたのですか?
広屋様:
経理部門のリソースが一時的に不足し、スムーズな業務運営が難しい状況となっていました。想定外の欠員だったため、新たな人材を採用する時間的余裕もなく、早急に体制を整えられる手段としてBPOを検討しました。
もともと当社は、SEVENRICH GROUP様に財務相談をお願いしていた経緯があり、そのグループ会社であれば信頼して任せられると考え、BPIOさんに相談することに。具体的には、請求書処理や立替経費の集計、海外送金などバックオフィス業務全般のアウトソースを想定していました。
また、スタートアップである当社にとって欠かせないのが、株主への正確かつタイムリーな事業報告です。自社の決算書に加え、パートナー企業を含むグループ全体の連結決算に必要な試算表の作成も、重要な業務として依頼するつもりでした。

── 具体的には、どれほどの緊急性を要するものだったのでしょうか?
広屋様:
間近に重要な経理業務を控えていたため、早急な体制の立て直しが求められていました。会社としても強い危機感を持ち、BPIOさんにご相談したところ「移行には通常2〜3ヶ月要しますが、1ヶ月以内の運用開始を目指しましょう」とご提案いただきました。
ただ、経理業務をアウトソースするのは初めての経験だったため「本当に1ヶ月で軌道に乗るのか」「取引先や社内に混乱は生じないだろうか」といった不安も正直ありました。
導入後も業務に混乱なし。“変化がないこと”が最大の成果
── 「BPOを活用することへの不安もあった」とのことですが、どのような懸念がありましたか?
広屋様:
特に心配していたのは、イレギュラーな支払い業務が発生した際の対応です。これまで社内で即時処理していた請求書も、第三者を介すことでタイムラグが生じ、支払いが遅延するのではないかと懸念していました。
そのため導入前には、突発的な支払いができるだけ発生しないよう、社員にも周知していました。しかし実際には、BPIOさんのスピーディかつ柔軟な対応のおかげで、重大な問題は発生せず、取引先に迷惑をかけることもありませんでした。

── BPIO側では、どのような体制で支援をしているのでしょうか?
末武:
基本的には、立替経費の集計や請求書振込、試算表作成を担当するスタッフ、窓口業務を担うリーダー、最終責任者の3名体制でご支援しており、チャットツールでご相談をいただければ、常に誰かが対応できる体制を整えています。
特に請求関連は取引先との信用関係にも関わる重要な業務です。私たちも、可能な限り迅速に対応するよう心がけています。

広屋様:
BPIOさんのレスポンスは本当に早く、期待以上でした。一方で、どうしても月末など繁忙期には、業務の進捗が見えにくい場面もありました。
現在は、チャットツール上で「仕掛かり中」といったアイコンを表示していただくように改善し、タスクの進行状況が可視化できるようになりました。そのおかげで、さらに安心して業務をお任せできています。
── 導入後に感じたポジティブな変化はありますか?
広屋様:
むしろ「変化を感じないこと」こそ、BPIOさんを導入した最大の成果だと考えています。当社にとっての最重要課題は、経理業務の大幅な改善や効率化ではなく、既存の業務フローを途切れさせずに維持することでした。
その点、短期間でのアウトソースにもかかわらず、日常業務がこれまで通り円滑に進んでいること自体が何よりの価値だと思います。

最小限の打ち合わせと即応対応により、3週間で経理体制を構築
── 実質「3週間」で経理機能の移行に成功しました。BPIOのスムーズな立ち上げのために工夫したことはありますか?
末武:
移行期間が非常に短かいこともあり、広屋様との初回面談では「最優先課題」を重点的にヒアリングしました。その後の打ち合わせは必要最低限に留め、運用開始後の定例ミーティングやチャットで微修正を重ねていきました。
同時に、BIRD INITIATIVE様はもともとタスク管理ツールやマニュアルを使用されており、日常的な経理業務のフローや年間計画をBPIO側がすぐにキャッチアップできたことも、スムーズな移行につながったと感じています。
広屋様:
当社の主力事業は、大企業発の研究開発部門や少数精鋭のスタートアップの事業化支援です。そのため、起業に必要な経理や労務関連のタスク整理には比較的慣れていました。「どのタイミングでどのマニュアルを使えば組織として立ち上がるか」という感覚を持ち、BPIOさんに適切に情報を伝えられたことも、立ち上げ成功の要因になったかもしれません。
── 運用開始後にはどのような調整をしたのでしょうか?
末武:
チャットツールでのステータス表示をはじめ、BIRD INITIATIVE様がコア業務に安心して専念できるよう、運用方法を細やかに修正しています。先日も、従業員の方から「経費申請時に勘定科目の選択に迷う」という声をいただいたため、マニュアルを作成し、不明点を解消しました。
森:
こうした改修をタイムリーに反映させるには、企業担当者様の迅速な判断と社内理解の浸透が不可欠です。私たちの提案に対して、広屋様がスピード感を持って対応してくださるため、改善もスムーズに進み、まさに「ひとつのチーム」として機能している実感があります。

AI活用も視野に、実務効率と正確性を両立するバックオフィス環境へ
── 今後、広屋様がさらに取り組んでいきたいことはありますか?
広屋様:
私たちは、大企業や研究所発の先端技術を社会に実装するため、これまでAI領域を含む3社の新規事業を立ち上げてきました。
今後は、従来コンサルタントが担ってきた新規事業開発を効率化すべく、AIに立ち上げの型やプロセスを学習させることで、スピードと再現性を高めていきます。こうした取り組みを通じて、技術系スタートアップが次々と量産される社会の実現を目指していくつもりです。
── 最後に、専門人材の欠員やリソース不足に悩む他の中小企業に向けて、メッセージをお願いします。
広屋様:
当社の事例からも分かるように、たとえ1ヶ月という短期間でも経理業務をアウトソースできることが実証されました。「社内にマニュアルはあるが実行できる人材がいない」「急な欠員で業務が滞っている」といった企業にとって、力強い味方となるはずです。
同時に、今後を見据えるとバックオフィス領域におけるAIエージェントの活用は不可避だとも考えています。AIによる効率化と、人による品質担保を両立させながら、BPIOさんとのより効果的な連携の形を模索していきたいと思います。

森:
BPIOとしても、少ないコミュニケーションで最大の成果を生み出すことを重視しており、その一環としてAIを活用したサポートも検討しています。今後もBIRD INITIATIVE様と密に意見交換を行いながら、より最適な支援の形を追求してまいります。
経理BPOならBPIOにお任せください

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