経理代行料金の相場は?できるだけ費用を抑えるコツも紹介

2024.08.02

経理代行料金の相場は?できるだけ費用を抑えるコツも紹介

 経理業務に関するノウハウが自社にない、プロの経理スタッフが不足しているなどの理由から、経理代行サービスを利用する企業が増えています。

 会社のお金の管理をする経理は、企業にとって重要な役職のひとつですが、その業務自体は売上に直結するわけではありません。経理担当者は正しく経営判断を行える資料を作成することで、間接的に売上へ貢献します。

 もし経理担当者が他の業務を兼任していて、その方が本業に注力した方が売上が伸びる場合、新たに専任の経理担当者を雇うか、経理業務を外部に委託するか悩むかもしれません。
 一般的に経理代行サービスは、経理担当者をひとり雇うよりも安いと言われており、新規採用か外部へ委託するか悩んでいるなら、プロの経理代行会社への相談をおすすめします。この記事では経理代行料金の相場や、費用の抑え方を紹介します。

経理代行とは?

 経理というのは、どれくらいのお金が会社に入り外へ出ていくのか、そしてどれくらいの資産を持っているのか、企業情報を社内外に整理する仕事です。

 たとえば請求書振込の場合、一般的に下記のような流れで完結します。
①取引先から請求書を受領
②支払依頼書の作成、提出(経理担当者がいる場合)
③帳簿や伝票への転記
④振込、出金の確認
⑤帳簿上の売掛金・買掛金の消込
⑥請求書の原本、振込明細などの保管

 一方経理代行サービスを利用すると、下記の作業だけで一連の流れが完結します。

①受領した請求書を代行会社へ送付
②帳票や振込情報などを後日確認
 このように、経理に関するすべての業務、あるいは一部を経理代行会社や会計事務所などの外部に委託することを経理代行と言います。

経理代行料金の相場は?

 ここからは、経理代行にかかるコストを解説します。

 たとえば経理代行サービスの料金を実際に調べてみると、このように数万円〜数十万円の金額を提示しています(2024年時点)。

・A社:30,000円/月+オプション対応分
・B社:約75,000円/月〜
・C社:約225,000〜約680,000円/月
 A社の場合、30,000円/月の基本業務として帳簿作成や記帳代行(仕訳の上限数あり)が含まれています。上限を超えた仕訳や給与計算、支払代行などを追加で頼む場合は、オプション対応分としても請求されます。A社のように基本料金が安価で、業務内容をカスタマイズできる経理代行会社であれば、必要な経理業務だけを代行できるでしょう。

 B社は75,000円/月からサービスを提供しており、詳細は非公開。資料請求や打ち合わせをすることで正式な料金が提示されます。

 C社は従業員数や業務内容によって料金を見積もり、経理業務全般をサポートしています。たとえば従業員数が20名以下の場合、仕訳数や給与計算の負担が少ないため225,000円/月。従業員数が50名以上の場合は、業務の複雑さから680,000/月が必要になります。自社の経理業務を丸ごとをプロに任せるなら、C社のような代行会社が適しています。

 ちなみに、C社が他社と比較して高額なのは、税理士と連携していることや、業務フローの改善までサポートしているためだと考えられます。ただ経理業務を代行してもらうだけでなく、専門家のアドバイスをもとに業務を最適化したいという会社にとってはマッチするかもしれません。

 公開されている情報はあくまで目安であり、実際の支払額よりも低く見積もられていることでしょう。気づいたら想定していたコストを超えてしまうことが、経理代行サービスを利用する際にはよくあることなので注意が必要です。

経理代行料金をできるだけ安く抑えるには?

 基本的に経理代行料金は、経理代行会社側の工数に比例します。そのため安く抑えるためには、最初にどんな業務をプロに代行すべきか整理する必要があります。そうすることで自社では難しい業務が明らかになったり、案外自社で実行できる業務が見えてきたりするかもしれません。

 ちなみに、繁忙期のみ経理を代行できる会社もあるので、サービス導入前に社内の状況整理を進めておくのがおすすめです。

 また経理代行サービスを導入してからでも、想定外の費用が発生することがあります。たとえば書類の提出が遅れたり、代行会社にとって繁忙期の際に依頼したりする場合、特別料金として何割か上乗せされてしまうことも。基本料金以外に加算されている費用があるかもしれないので、経理代行会社からの請求内容は定期的に確認すると良いでしょう。

ここまでのまとめ
・数万円〜で必要な経理業務のみを代行する会社がある。
・数十万円を投じることで経理全般を代行できる。
・どんな業務を代行すべきか整理することで、最適な価格でサービスを利用できる。

経理代行サービスおすすめ5選

 最後におすすめの経理代行サービスを紹介します。予算や業務内容から、自社にマッチした会社を選択してください

1. 株式会社BPIO

おすすめポイント
・会計事務所として800社以上の会計税務を顧問。
・経理業務全般の代行はもちろん、最適な業務フローの構築も達成。
・ITツールを導入し、経理業務のDX可が可能。
 BPIOは、会計事務所として経理BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを展開。経理業務全般の代行、ITツールの導入、課題整理・業務設計などをトータルサポートしています。給与計算など一部業務のみの代行も可能です。

2. メリービズ | 全国どこでも、どんな業種でも

おすすめポイント
・オンラインプロ経理スタッフが、まるで隣にいるかのように業務を遂行。
・東証一部上場企業からスタートアップまで、どんな業種でも対応可能。
・ツールや既存の業務フローを問わず、フルカスタマイズで対応。
 メリービズ株式会社が提供しているバーチャル経理アシスタントは、全国700名以上のスタッフがオンラインで柔軟に対応。アウトソースできる経理業務を15万円/月から請け負い、本来すべきコア業務(付加価値や専門性が高い仕事)への集中を支援しています。

3. メリービズ | 全国どこでも、どんな業種でも

出典:Smart経理公式ホームページ
おすすめポイント
・15万円/月〜のプランでは、請求書発行、支払業務、給与計算、経費精算、会計入力までを一気通貫で代行。
・30万円/月〜のプランでは、上記に加えて資金繰りや融資の相談、資産管理などもサポート。
・必要書類をスキャンするだけで送付が完結する、シンプルなオペレーション。
 クラウド化したこれからの経理代行サービス「Smart経理」。領収書などスキャンしてクラウドでデータ共有、チャットでのやりとり、試算表レポートで経営状態を確認など、ユーザーの作業がシンプルなのがポイントです。

4. カチアルサポート | NTTグループが母体

出典:カチアルサポート公式ホームページ
おすすめポイント
・約4万円/月のプランや約11万円/月のプランなど、稼働時間ごとに料金を設定。
・最短6営業日で利用開始が可能。
・経理、営業、人事などさまざまなバックオフィスのプロが常駐。
 NTTグループが提供するバックオフィス代行サービス「カチアルサポート」。稼働時間ごとにプランが設定されており、契約月数が伸びるほどお得になります。

5. HELP YOU | 経理以外も代行

出典:HELP YOU公式ホームページ
おすすめポイント
・ロボットプラン(3万円/月〜)、チームプラン(10万円/月〜)、1名専属プラン(15万円/月〜)という、わかりやすい3つのプランを用意。
・厳しい採用プロセスをクリアした、優秀なアシスタントが業務を遂行。
・専属ディレクターが担当するため、経理以外の業務もまとめて依頼可能。

 オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」。総務、経理、人事、営業などさまざまなプロフェッショナルから構成されたチームが、企業のバックオフィスをサポートしています。

経理BPOならBPIOにお任せください

 株式会社BPIOが展開する「BPIO」は、バックオフィス業務を3つの軸で改善するBPOサービスです。
 経理・労務・総務等のバックオフィス業務の代行だけでなく、業務設計やDX支援など幅広く業務を支援します。
 業務を効率化し、コア業務に集中できる環境をご提供し、関わる全ての会社に最適なバックオフィス環境を実現するBPOサービスです。

 ご興味がありましたら、ぜひ一度下記のボタンよりサービス概要のご確認や、お気軽にお問い合わせくださいませ。