経理コンサルティングとは|概要・メリット・利用の流れなど

2024.06.05

経理コンサルティングとは|概要・メリット・利用の流れなど

 経理業務は企業にとって欠かせないものです。企業の成長と持続的な発展のためには、経理業務の適切な遂行が必要です。その業務範囲は多岐にわたり、経理担当者には高度な専門知識やスキルが求められます。例えば、業務処理能力やスケジュール計画能力、他部署との調整能力などが挙げられます。

 経理業務の効率を向上させるためには、企業の成長段階に応じた人材の採用や経理業務のデジタル化・DX化を進めることが重要です。これにより、業務の迅速化や効率化が期待できます。また、経理コンサルティングを活用することで、経理効率化のための有効な手段が得られます。

 経理コンサルティングを活用することで、経理担当者の負担を軽減し、残業の削減や人件費、間接費の節約といったメリットが得られます。この記事では、経理コンサルティングの概要やメリット、利用の流れについて詳しく説明します。

 経理コンサルティングは企業の経理業務の効率化において大いに役立つ手段です。

経理コンサルティングの業務について

 経理コンサルティングは、企業の経理関連業務全般にわたる包括的なコンサルティングサービスを提供します。このサービスには、経理業務のサポートや会計業務の最適化など、さまざまな業務が含まれています。

 以下では、経理コンサルティングの主な業務内容について詳しく説明していきます。

経理業務のサポート

 経理は企業の財務状況を記録し、管理することで収益と資産の最大化を図る業務であるといえます。具体的には、日々の収益、売掛金の回収、給与の支払いなど、企業の金銭的な取引を正確に記録します。また、これらのデータを基に簿記を活用して財務書類を作成し、企業の財務状況を明確に把握し、経営判断の基礎を提供します。

 経理コンサルティングが一般的に提供する経理業務は具体的には以下の通りです。

請求処理と支払い管理

 請求書の回収支援から仕訳情報の作成、支払いデータの作成などを行います。

売上請求書の作成と入金チェック

 売上に関する情報の提供を受け、請求書を作成します。また、作成した請求書に対する入金を確認します。

経費精算の処理

 提出された経費精算に関するデータの確認、集約、そして精算作業を実施します。

給与の計算と勤怠の管理

 提出された勤怠情報を基に、給与の計算を行います。

給料の振り込み

 算出された給料に基づき、給料振込データの生成と振込の手続きを行います。

取引の会計登録

 生じた各種取引を会計ソフトに登録します。

税金情報の管理

 毎月の税金支払い状況を管理し、税金情報を収集します。

資金繰り表の策定

 月間および日次の資金繰り表を作成します。

会計業務の最適化

 企業の会計業務が効率的に進められているかを確認し、業務の流れを最適化するためのアドバイスを行い、コスト削減や投資効果の最大化を目指します。また、会計基準の変更に適応するサポートも提供します。これにより、企業が業務の最適化とコア業務に集中できるよう支援します。

 リソースの補充だけでなく、最終的にはお客様の業務効率を向上させることを目指します。これらの業務を通じて、企業の財務健全性の維持と持続的な成長をサポートすることが可能となります。全体的に、会計業務の効率化は企業の経営戦略やビジネスの成長に大きく寄与します。

どのような企業に経理コンサルティングがおすすめか

 経理コンサルティングは、その専門知識を活用して企業の会計業務に関する課題を解決します。以下のような問題がある場合、経理コンサルティングの支援を受ける価値があります。

・会計業務の流れが把握できず、会計情報が不透明である
・会計業務をより効率的に、またはデジタル化(DX)したい
・決算を迅速化し、計上ミスを減らしたい
・経営分析を行いたいが、人的リソースが不足している

 会計業務には専門知識が欠かせません。一部の従業員が特定の業務を担当し続けることで、業務がその個人に依存し、他の従業員には業務内容が理解しづらい状況が生じるケースもあります。

 経理コンサルティングの利用によって、経理業務の再評価や全体の把握、効率化、デジタル化に関する専門的なアドバイスを得ることが可能です。経理業務プロセスの改善によって無駄が削減され、結果的に企業はより重要な業務に集中できるようになります。

 経理コンサルティングは、企業の会計業務全体を最適化し、企業の成長と持続可能性を向上させる役割を果たします。

経理コンサルティングのメリット

 ここで改めて経理コンサルティングのメリットについて説明します。

記帳や会計処理の煩雑さを専門家に委ねることで事業運営に集中できる

 記帳や会計処理の煩雑な作業を専門家に委ねることで、事業主や経営者は本来のビジネス運営に専念できるようになります。専門家が正確かつ効率的に必要な会計処理を行うため、クライアントは時間や労力を節約し、より重要な主業務に集中することが可能です。

経理部門の人件費を節約できる

 経理コンサルティングを利用することで、経理スタッフを雇用する場合に比べて人件費削減が見込めます。専門的な知識を持つプロフェッショナルが業務を担うことで、会社内部で実施するケースに比べて高いコストパフォーマンスへと繋がります。

毎月の損益状況を正確かつ迅速に把握できる

 経理のプロに業務を依頼することで、迅速かつ正確、信頼性の高い会計処理が実現します。これにより、経営者はビジネスの財務状態や成績を迅速に理解することが可能になります。

経理コンサルティング実施の流れ

 この章では経理コンサルティング実施の流れについて説明します。

聞き取り調査と現状分析

 関係者からの聞き取りを通じて、業務プロセスとビジネスモデルの詳細を収集し、業務の現在の状態を会計の観点から精密に把握できます。業務プロセスの流れ、問題が発生する背景、などを明確にします。

適切な業務プロセスの提案

 検出された問題点や改善の余地に基づき、改善提案を行います。一律の提案ではなく、個々の企業の現状と問題点に応じたカスタマイズされた提案を実施します。業務プロセスの再構築、デジタル変革の推進、および業務代行を通じて、業務の効率化を図ります。

業務サポートの提供

 様々な業務をサポート・代行します。企業が重要なリソースを主要業務に専念できる体制を支援します。業務代行を利用して提案した改善策の定着と向上を目指し、実際の業務に即したプロセス構築を進めます。

マニュアルの作成と定着支援

 再設計された業務プロセスに関するマニュアルを作成します。委託された業務が不透明になることなく、マニュアルを基に業務の内製化が進むよう、最適な運用環境の実現を目指します。

経理コンサルティングへの相談の際に心がけておいた方が良いこと

 経理コンサルティングへの相談の際には相談内容をはっきりとさせておいた方が良いです。

 特に時間が限られている場面や、詳細な議論が求められる状況では、事前の準備が重要です。相談する内容や所有している資料をあらかじめ整理しておくことで、相談がスムーズに進行します。

 問題点や不安な要素を明確にしておくことで、具体的で実用的なアドバイスを受けやすくなります。必要な資料には目印をつけておき、必要なときにすぐに提示できるようにしておくと効率的です。

 これにより、短い時間内でも充実した相談が可能になります。

まとめ

 経理業務は直接的な収益を生むものではありませんが、企業にとって欠かせないものです。その範囲は広範で責任ある作業が多いため、効率的な経理体制の維持が求められています。課題解決のためには、システムを導入して業務効率を高める選択肢もありますが、システムやツールを適切に活用できる組織を整えることも重要です。

 まずは、企業にとってどの選択肢が最適かを考えることが重要でしょう。

 経理コンサルティングは日々進化しており、今では多くの経理業務を外部委託することが可能です。依頼の際には、どの範囲の経理業務を自社で担当し、どの範囲を外部に委託するかを慎重に検討し、適切なサービスを選択しましょう。

経理BPOならBPIOにお任せください

 株式会社BPIOが展開する「BPIO」は、バックオフィス業務を3つの軸で改善するBPOサービスです。
 経理・労務・総務等のバックオフィス業務の代行だけでなく、業務設計やDX支援など幅広く業務を支援します。
業務を効率化し、コア業務に集中できる環境をご提供し、関わる全ての会社に最適なバックオフィス環境を実現するBPOサービスです。

 ご興味がありましたら、ぜひ一度下記のボタンよりサービス概要のご確認や、お気軽にお問い合わせくださいませ。